十仁セッティング

比較内容

十仁セッティング

コールドパーマ

成分・構成

【第一液】還元剤を全く含まない。ワインディングで得たカールをそのままに固定。
【第二液】第一液の効果持続剤

【第一液】還元剤(チオグリコール酸他)主としてアルカリ性。
【第二液】酸化剤(ブロム酸ソーダ他)。

カール形成の原理

ロットでテンションを与え分子配列をずらせ、その状態を新しい結合で固定する。

S-S結合を還元切断して、細工しやすくし、カールを作った後酸化再結合し固定する。

ケラチンに対する影響

還元プロセスがないから終始安定した状態である。 分子間の結合が増加するので蛋白分子はむしろ強化される。

還元された時点で損傷を受けやすい。特にアルカリに作用される。 再結合は完全に行われないので劣化する。

カール付与の難易

毛質は軟化、可塑化していないからカールをだしにくい。細いロット、テンションを必要とし、途中の工程も多い。

還元髪は軟化し、可塑(かそ)性となり、加工が容易。 カールの技術が確立されており所要時間も短い。

プロセスの問題

オーバータイムは全くない。オーバーヒート、その他のミスにより若干毛質に影響を与えることがあるが、根本的な危険は少ない。

オーバータイム、二液処理不完全などにより、著しい損傷を起こすことがある。Ph、温度、時間を厳重に管理する必要がある。

その他の生理的影響

本質的に無臭、無害である。

硫黄臭、アンモニア臭が不快。アンモニアは血中ヘモグロビンと結びついて貧血の原因になる。

仕上がりの状態

傷まない、感触が良い、艶が出る、自分でお手入れしやすいなどコールドに比べお客様の満足感は大きい。

程度の差はあるが、理論的には髪が傷む還元剤プラスアルカリは髪を傷める。

経時変化

経時変化はほとんどない。

一液は開封により空気酸化を起こし、効果が低下する。

ケラチンに対する影響

比較的容易。ウェットからドライに移行するとき、自分でセットできる。

比較的困難。